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新年明けましておめでとうございます。平成15年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。 昨年のわが国経済はアジアを中心とした好調な輸出に索引され、緩やかな回復基調にありますが、引き続き環境は厳しい状況にあります。デフレの進行が続くなか、設備投資が伸び悩み、雇用や所得環境に改善が見られない所から個人消費も浮揚感に欠ける展開が続いております。さらに米国経済の先行き懸念や、わが国の株価下落等が一段と景気の先行き不透明感を強めています。 紙業界におきましては、業界の再編が進んでおりますが、景気停滞を反映して国内の紙・板紙需要は伸び悩んでおります。大手2社が減産を率先し需給調整に努めたことや日本加工製紙の経営破綻も市場に作用し、価格修正が実現できたものと考えます。 今年度はこの価格の維持に最大限の努力を尽くさなければなりません。 さて、ここ数年の間に様々な分野で流通の変革が起きており、我々卸商におきましても存在意義を問われ続けております。そのためには経営の明確なビジョンと戦略が求められます。経営の合理化と効率化による収益力の向上により経営資源の増加を図り、その結果が存在意義を示すことになり、会社の発展の礎となるものと考えます。 昨年度の日紙商の総会で綱領が制定されました。皆様にご紹介させていただきます。 「我々紙流通経済人は、その使命を自覚し、役割を認識して国際化への対応と地球環境の改善に努め、文化と社会の向上に貢献する。」 「我々はマナーとモラルの高揚による相互信頼の確立をはかり、強固な組織力をもって紙産業界の健全なる発展に寄与する。」 1.高度な後継者指導と社員教育に努め、より豊かで品性ある人材の育成により継続的な事業の発展をは かる。 2.組織の結束力と高度な情報力により日紙商の存在感を高め、より適正な経済活動の機会の確保をはかる。 3.顧客のニーズと市場変化に即応し機能強化とコスト競争力を追求して新しいビジネスモデルを構築する。 私どもは卸商としてのプロのマナーとルールを守り営業、事務、業務一丸となってこの難局を切り開いて行きたいと思います。 小島洋紙は創業55年、アオイ洋紙は設立20年を過ぎ、節目の年でも有ります。一段と飛躍したいものです。 新しい年が皆様にとりまして輝かしい年になりますようお祈りいたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。
小島洋紙
社長 小島 哲 |