「コラム」


新しい年が明け、早や一ヶ月が過ぎてしまいました。

さて、昨年をかえりみますと、日本経済は、マクロ的には、若干改善されたとの情報があるものの、依然として、不良債権を始め、難問が山積しておりまして、実感が伴っておりません。財政の大幅な赤字、株価の低迷、高い失業率等、構造的な問題を解決するには、抜本的な改革が必要であるとのコンセンサスは、出来つつありますが、いかに実行してゆくか、国民的決断が要求されていると思います。

また、海外に目を向けますと、イラク問題、北朝鮮問題共に、緊張の度合を深めており、不安定な様相をていしております。こうした中で、株価も低迷して、不透明感が世界をおおっています。元気のよいのは中国ばかりで、他の地球の経済は、おおむね横ばい、ないしは後退している状況です。

昨年は、このように明るい話題の乏しい一年でしたが、6月には日本で初めて開催されたサッカーのワールドカップにおいて、日本代表は見事決勝リーグに進出し、その健闘ぶりが日本中を熱狂させました。また10月には日本から二人のノーベル賞受賞者が誕生し、ともすれば日本人が失いかけていた自信を再び与えてくれました。

しかしながら、きたる平成15年を見通しますと、不安定な世界の情勢のもとで、依然として厳しい経済環境が続くものと考えざるを得ません。夜明け前が一番暗いと言われておりますが、ここは、一人一人の英知を結集することによって、日本の再生を実現できるよう力を尽くしていく必要があろうと強く感じる次第であります。

先日、渡来したヤンキースの松井選手のように、チャレンジ精神を持っていきましょう。たとえ、三振をするにしても、見送りの三振はやめましょう。空振りになったとしても、まずはボールに向かって振っていくことが大事だと思い続ける一年にしたいと思います。

皆様のご協力で本年一年が実り多い年になるようお願いします。




アオイ洋紙
社長 小島 健知


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