「気のつく人になる」


 葉ボタンの背が高くなり、もうすぐ春です。ISOを取得したと思ったらまた新しい環境マネジメントシステムを作成実行していくのはより難しい事でしょう。が挑戦しなければはじまりません。ISOばかりではなく、売上目標を達成し同時に配送は昨年より多く配達し加工も事務も能率をあげる言い換えれば、より正しく速く仕事をすること。去年と同じやり方で進歩がなかったら、保険や税金の負担増によって手取りが少なくなります。

以前毎時6000枚印刷出来る機械で仕事をしている会社が火事になりそれを期に毎時13000枚印刷出来る機械を入れられました。オペレーターは以前と同じやり方で印刷しているとどうしても印刷スピードは7000枚より上がりません。そこで気持ちを切り替え12000枚で印刷してみるとしておかなければならない段取りが見えてきました。それは基本的なことを正しく準備しておく事だったそうです。

アオイ洋紙で言うならば、5km先のお得意先に配達する時、荷物にロープをして配達するのと、近くだからとロープをしないで配達するのとどちらが安全で速いかを考えてほしい。ロープを掛けなければいつも荷崩れを気にしながら運転しなければなりません。その分だけ前方不注意になります。昨年おきた入江大橋登坂での追突事故はどの角度から考えてみても、登り坂で荷崩れを気にしての前方不注意での追突としか考えられません。いくら頑張っても基本が出来ていないと合理化への道は見えてこないということです。

最近「勝ち組 負け組」という話を聞きます。しかし、一兆円の利益を上げるトヨタ関係の本を何冊読んでもトヨタは勝ち組とは一言も書いてありません。逆にムダを排した仕事、日々の改善に取り組まないと明日は負け組みになると書いてあります。去年と同じやり方では負け組みになります。一人一人が一歩すすんだ合理化を考え、能率アップに取り組まないと私たちの明日はありません。

 広島県の優良企業、精米機メーカーサタケ精神「不可能はない・謙虚である・気のつく人になる」私たちも謙虚に反省し、気のつく人になって日々の改善に取り組みましょう。

 




アオイ洋紙
専務 小島 誠之


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