「見えない人こそ気配りを」


 いまや日本の電話普及度 はアメリカに次いで世界第二位。たいていの用件は電話ですますことができるようになりました。しかし、電話の正しいかけ方、受け方、すなわち電話のマナーについては完璧とはいえません。とくに新入社員の世代は、子どものときから電話に慣れ親しんでいるというのに、マナーはきわめてお粗末です。

 まず電話に対する考え方改めて貰いたいのは、会社でのビジネス電話と、家庭で友達などと話す電話では、まったく性格が違うということです。プライベートな電話であれば作法もなにも気にすることはありませんが、こと仕事で電話を使うとなれば、それなりのルールをマスターする必要があります。それをわきまえておかないと、相手が目に見えないだけに、とんだ落とし穴にはまってしまうこともあります。現代のビジネス社会では、電話を満足に使いこなせないようでは一人前のビジ ネスマンとはいえません。

 ところが、新入社員がかかりやすい“病気”のひとつに「テレフォンノイローゼ」、すなわち「電話恐怖症」というものがあります。これは、ほとんどの新入社員が一度はかかるはしかのようなものです。つまり、子どもの頃から身についた悪いマナーがなかなか抜け切れず、会社でそれを注意されているうちに、だんだん電話をかけたり受けたりするのが怖くなる“病気”です。そのせいで、最初のうちは、誰でも失敗の一つや二つはあるものなのです。

 しかし、おじけついては進歩はありません。細かい言葉使いはたしかに重要ですが、とりあえずは、電話を笑顔で受けること。そして、見えない相手の立場に立って対応してみるのです。そんなあなたの気持ちは、かならず相手にも伝わるはずです。




アオイ洋紙 広島本店
女子一同


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