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三月末日で、広島三菱製紙販売広島出張所が閉鎖になります。昨年のアオイ・タイムスに、三菱製紙が消えると書きました。あれからまもなくして三菱製紙は中越パルプとの合併を破棄しました。 三菱製紙は三菱商事の支援を受けて、現在は単独メーカーとして新計画のもとで合理化を進めて努力されています。 今回の三菱製紙販売広島店の閉鎖もグループ合理化の一環と思われます。生き残りを賭けた時代の流れです。三菱製紙販売が広島に出店したのは、昭和47年頃と思います。歴代三菱製紙販売広島営業所長は下記のとおりです。 初代所長斉藤様が三菱商事(明治ビル)内に間借りの店舗からのスタートでした。二代目は福井所長、三代目は小田所長、四代目は宮本所長、五代目は松山所長、六代目は西岡所長、七代目は現在の吉永所長です。 長年続いた、三菱製紙販売広島営業所が三月末日で閉鎖致します。当初から当社のメイン仕入先であっただけに大変残念です。これが今の紙業界の流れです。私は、初代斉藤所長から、七代めの吉永所長まで長い間、公私にわたり、ご指導頂きましたことを心から感謝致しています。 日本経済の変革時代の流れとは言え閉鎖は残念でなりません。 アオイ洋紙も今年7月1日に同業で老舗の福原商店と対等合併します。地域流通の卸商として変化に対応出来る競争力の強化や収益重視の企業に両社が生き残こりを賭けて対等合併するのです。我々地域紙業界の現状は益々厳しい時代になっております。紙業界の価格体系が崩れ無法地帯の現状で戦国時代となっております。倫理やルールがまったく無く寒風が吹き荒れています。 体質改善が必要な時、乱売競争はとど留まること無く、メーカーの値上げ発表後も販売減を取り戻すことに終始し、利益無視の超低価販売競争で熾烈競争を日々繰り返し、値上げどころではありません。 両社合併は、相互の特色を最大限に生かし同業他社とは一線を引き全社員が一層の合理化と収益重視の体質改善に取り組み合併効果の早期実現出来るように努力して下さい。
アオイ洋紙 広島本店 相談役
池亀 志則 |