「年末ご挨拶」


 早いもので小島紙店に入社してはや51年がたちます。

また福原さんと合併してはや1年6ヶ月が経過しました。全員が早い時期に融和し目標に向かって頑張ってる姿に感謝しております。

 19年度は色々ありました。年2回の紙の値上げ、何年ぶりかの特殊紙の値上げ、お得意先の倒産、などなど…こんな時期だからこそ59年の伝統の誠実な社風で「安心と信頼のおける企業」として全員で力を合わせてやっていただきたいと皆さんにお願いしたいのです。

Communications(お客様とともにのびゆくために)営業は、配送は、業務は、事務は、いま何をすべきか、それぞれの立場で企業が永続するよう考えていただきたい。商品の販売は営業に任せればいいと思いがちだが事務所の人が無愛想でも、配送が乱暴でも商品の販売は困難になる。もちろん加工部門が悪くてはお話にならない。

 地域に根ざした紙卸のトップになるには各部門が綿密な連携プレーで高いレベルで組み合わされなければなりません。トップの座はもうそこに見えています。皆さんの協力でもうワンランク上を目指して行きたいと思います。

51年間 We Like Paper(紙が好きだから)やってこれました。山あり谷ありの時期もありました。しかし私は「一途に一本道 一途にひとつこと」他の仕事には目を向けず、困難に立ち向かうと「今日から一歩 まず一歩」「朝の来ない夜は無い」と心に言い聞かせながら仕事をすすめてきました。昭和49年は太平洋戦争以後伸び続けていた日本の実質経済成長率が、初めてマイナスに転じ年でした。前年の石油ショック以来のインフレ下の不況に、販売は伸び悩み紙不足の時に仕入れた紙が売れ残り深刻な状況になっていました。そんな中でも私は家族の支えの中で笑顔を忘れず「絶対に売り上げは落とさない。」と心に言い聞かせ営業に出ておりました。その時小学校3年生だった次男が今の社長です。休みの日に子供とするキャッチボール、流行歌手のレコードを聴いたりが癒しになり明日への活力になったように思います。

 平成19年は石油価格が市場最高値を更新したり、アメリカのサブプライムローンの影響で金融不安が生じたり先行きが読めない時期ですが、お客さんの役に立つには何をすべきか?相手が自分と接していて楽しいと感じてもらえるためには何を話題にしたら良いか、優良企業を自分の顧客にするにはどんな工夫をしたらよいか。

 求められる前に「相手は何を考え欲しているのか」ということを察して行動する感性を全員が磨いていただきたい。そして思い煩うのではなく( まず一歩 目標に向かって踏み出して見ようではないか)手足を使い、頭を使い、額に汗して精一杯努力すれば必ず物事は出来ます。そうすればアオイ福原は永遠に繁栄し続けることでしょう。1年間本当にご苦労様でした。

 来る年2008年がアオイ福原と皆様にとって良い年ありますよう祈念いたします。




アオイ福原(株) 取締役会長 小島 哲


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