「一年を振り返って」


 一年前に、初めて A&F:TIMES を書かせて頂き、早や一年が過ぎました。「もう一年が経つのか」とあっという間のように感じます。

 私の書いた事を読み返してみると、出来ている事と出来ていない事など今更ながら反省する事も多々あります。言うは易し行うは難しでした。

 今年を振り返ってみますと目立った事では、あらゆる価格の高騰があります。度重なる原油の高騰、それに伴いガソリン・ポリ製品・家庭紙など、また原油には関係がないと思っていた食料品の値上げなど、私達の生活に直結するものばかりの相次ぐ値上がりです。又、我々の業界においても例外ではなく、数回にも亘る用紙の値上げは、印刷業界のデフレ傾向が止まらない中において、印刷会社、卸商共に、とても深刻な状況に直面していると言っても過言ではないと思います。

 どこも危機感は持っているのだと思いますが、具体的にどうやって実行に移すのかと言う事が課題であり、早急に取り組まなければいけない事ではないかと思います。 結果的にはお客様に満足して頂く事。この事が最も重要だと思いますが、その為にまず今よりもう一歩踏み込んでみてはどうでしょう。「この紙は何に使われるの?」「先のお客様はどこ(誰)?」「何時いるの?」と少しずつ疑問をクリアしてくると、また違う視点からも少なからず物事が見えてきます。また、一緒になって取り組むことにもなります。自分の強みや、出来ること、提案出来ることで、聞き慣れた言葉ですが、顧客満足を高めることを改めて考えていかなければいけないと思います。

一度に変わる事は到底出来ませんが、まず身近なこと、出来そうなことから取り組むことが大事だと考えます。「ピンチの後にチャンスあり」です。プレッシャーの中、厳しい戦いを制し、北京オリンピックに出場を決めた星野JAPAN同様に、会社一丸となってこの厳しい時を乗り切り、来年、再来年と勝ち星を積み重ねて行きたいものです。

 




アオイ福原(株) 広島本店
石丸 真須己


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