『基本にかえる』


 先日ある記事に「金融危機で就職難日本人が職を求めて」との見出しがあり読んでみました。金融危機により日本では就職が厳しいことから上海など中国の都市に職を求めてやってくる日本人が増えてきているということです。 日本企業の現地採用や中国企業で働く日本人は今や一万人を超えている。金融危機後、中国の求人数はやや減少したものの東京などで開かれる中国就職説明会には数多くの日本人が参加するという。ちなみに中国では中国語に通じた日本人の月給は約一万元(約16万円)。就職を希望する日本人の多くは30歳以下で中国側が求めているのは即戦力となる人材や営業経験者であるため、実際すべての人が希望通りの職を見つけてはいないということでした。これは怖いことだなと思いつつも今の日本を象徴している出来事だとも思いました。少し前であれば考えられなかったさまざまなことが、もの凄い勢いで変化し、また競争が厳しくなっています。

 以前、業界内のある講師が「今と同じことをしていたら現状維持などありえない。水面下ではものすごいスピードで進化している。」と言われたことがありました。

 今、まさにその通りになっています。しかし、マイナス要因ばかりではなく、逆にビジネスチャンスが増えるとも考えられます。未だ不況を乗り切るこれといった特効薬はありませんが基本にかえってみることも大事ではないかと思います。

 以前に読んだ本から

・専門性を高める。無ければ作る。 
・差別化する。(競争優位に立てる得意分野をもって一歩先に行く)
・顧客を細分化する。(顧客を細分化し重要な顧客をはっきりと分ける。重要な顧客を優先的に満足させる)
・重要な顧客に集中する。(特定の個人や企業に集中して製品やサービスを提供する)

どれもよく言われてきたことではありますが、改めて考え直さなくてはと思います。

 また、何気なくラジオを聞いていてある漬物会社の社長が言った「自分たちに都合の良いことはお客様にとって不都合である」「良いことか悪いことかやる前に考えよ」「こだわることにこだわるな」の言葉が印象に残りました。

 これからが寒さ本番です。風邪などひかないよう皆でこの難局を乗り切っていきましょう。  




アオイ福原(株)
広島本店 石丸真須己


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