「段取りを学び仕事力向上」


 私の趣味の一つに釣りがあります。 休みはありますがなかなか行かれませ ん。釣りをしている時は、一心不乱に なれ、ストレスの解消にもなります。 そんな釣りですが、行くには一つ条件 があります。釣った魚は自分でさばく、 料理する。それなら行っていいという 条件です。それが料理を始める最初で した。

 魚をさばく手順がわからず、時間が かかるし、出来た料理は味が悪いし見 た目も悪い。後片付けはしない、やり っぱなし、かなりの不評をかいました。

 それからは、見たり聞いたり本を読 んだりして、段取りを心得るようにな りました。料理も後片付けも手際よく 行いバリエーションも広がり、美味し く作れるようになりました。幾つもの 作業を同時にこなす料理は、頭のトレ ーニングになり五感をフルに活用する ため、感性も鍛えられます。またその 場で食事の感想が跳ね返ってくるので、 やりがいも感じます。つくづく思うの は、料理と仕事は似ているような気が します。特定のリリース(食材)を使 い、限られた予算(食費)で期日・時 間(食事時間)までにクライアント(家 族)に満足いく、ソリューション(料 理)を提供する。まさに仕事そのもの ではないでしょうか。好きな食材をふ んだんに買い、日頃使用しない道具を 買い揃える。おまけにたっぷり時間を かけて自分の都合で料理をする。おい しい食事が出来るかもしれないが、そ んな具合に仕事をしているとその会社 は潰れてしまうでしょう。

 段取りとは辞書によると、事を運ぶための順序。事が前もって手順を整えること。手はずと出ています。とはいっても段取りをそんなに難しく考える必要はないと思います。例えば旅行の計画を立てる、何人で行くか、予定は、 コースは、どこに泊まるか、目標は、 スケジュールは、というように旅行に 行く前に計画するのも、これも段取りです。行き当たりばったりでは仕事と時 間に振り回されたり、目の前の仕事に一 生懸命で次に何をやればいいかが見通せ ていない。これでは、いい仕事は出来な いと思います。また職場のレイアウトや 整理整頓が機能良く出来ていないと、時 間・コストがかかりすぎたり、ミス・ロ スも出やすくなります。急ぐ注文、予定 外の注文が普通に入ってきたり、トラブ ルもあります。計画通りに進まないこと が多いのですが、柔軟に素早く対処し、 立てた段取りがスムーズに進むよう日頃 より整理整頓に努め、また意見を出し合 って定期的に商品の配置の見直しなど検 討・実施する事により、時間の短縮。コ ストの削減に努め、動きやすい職場を目 指し全員で協力し、目的・目標・達成の ために頑張りましょう。




アオイ福原(株)
福山支店業務部 佐藤 聖


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