「気を引く力」


 スーパーなど今お店ではレシートはかかせない存在になっていますが、そのレシートについて、大変興味深い記事を見つけたので、紹介したいと思います。

 GRAPHという印刷会社が立ち上げたデザインレシートプロジェクトというものです。白いまま何も印刷されていなかったり広告を載せていたレシートの裏に、受け取った顧客に楽しんでもらえるような柄や絵、キャラクターを印刷して小売店に販売しようとするプロジェクトです。

 その印刷に顧客が気付いた事によって、お店との対話が増えたり、お店のファンになったり、さまざまな効果があるように思えますが、デザインされたレシートに消費者の気を引く力はどれほどあるのでしょうか。

 それを調査した結果、デザインレシートを発行する店舗と、通常のレシートを発行する店舗があった場合、どちらのお店に行きたいと思うかを聞いたところ、およそ3割の消費者がデザインレシートを発行するお店に積極的に行きたいと回答されたそうです。デザインレシートに対する反応は女性の方が良く、女性では37.4%がデザインレシートを発行する店に行きたいと答え、18.7%が、他の店の方が安くてもデザインレシートの店に行くと答えています。

 平均的な商店では、レシートのロールは20日で1本使い切る計算で、このデザインレシートは通常のレシートより1本200円ほど高く、つまり20日で200円の投資で顧客の3割がファンになってくれる可能性があるという事です。

このように、普段すぐ捨てる物でもアイデア1つでたちまち印象深い物に変わってしまうのです。人との会話などにも同じことは言えると思います。何かのきっかけで個人、しいては会社のイメージをプラスにできることは日々あるのだと思います。




アオイ福原(株)
福山支店 村上英之


戻る