「ファミレスのレジ横」


 時々、食事をするためファミレスに行くことがあります。そこで、ふと気になったことがありました。レジ横にあるおもちゃを並べてある棚です。自分がまだ小さかった時からあった気がします。例えば、デパート屋上の小さな遊園地やゲームセンターがここ20年でほとんどなくなっていったにも関わらず、未だにその販売手法が生きている事で気になっていました。そこでインターネットで調べ、なるほどと思いました。

レジ横のオモチャは業者からの委託販売がほとんどで、店側は基本的に陳列して売るだけ。店側は空きスペースを活用でき、人件費も掛からないので効率がよい。商品が売れた場合、その利益の50〜70%は店の収入となる。80年代、ある大手チェーンでは全店舗合計で年間2〜3億円の利益があったとの事。それだけの利益を生む秘密は、絶妙な商品セレクトにある。オモチャの拳銃や指輪、ミニカーなど他愛のない商品が中心。それ目当てでおもちゃ屋に買いに行くほどでもないが、価格が安いだけに、何かのついでなら買ってもいい、と思ってしまうような商品を揃えている。特に、ファミレスは家・周囲に迷惑をかけたくない親が、仕方なく買う・・・ということが起こる。一時的、突発的な需要を想定した販売方法をとっているのです。

 今度、ファミレスに行った時は、レジ横の棚を見てみてください。たくさんの商品が置かれているようなお店は、きっとおもちゃでも儲かっているのだと思ってもいいのではないでしょうか。




アオイ福原(株)
福山支店 井上宜幸


戻る