今年もついに「梅雨」という二文字の季節がやってきました。我々紙の業界にとっての最大の敵です。この時期が一番気を遣うかもしれません。まあこの時期が好きな人はあまりいないと思いますが・・・

　しかし嫌われがちな季節ですが、この国の文化や暮らし、精神に欠かせないひと月余りです。稲穂を育て、畑を潤し、山野にしみて夏場の水を蓄える。この季節があるからこそ、梅雨が明けた真夏の開放感を一層感じるものだと思います。

　「梅雨」とは中国で生まれた言葉です。梅の実が熟す頃に降る雨という意味で、中国の長江付近で「梅雨」と呼んでいた説があり、日本には江戸時代に伝わり、その頃から日本でも呼ぶようになったそうです。

　梅雨は東アジア特有の雨季で、梅も東アジアにしか生息しない植物ですね。

　もう一つ、今年の夏はエルニーニョ現象が発生する可能性が高く、梅雨時期には大きく影響を受ける見込みだそうです。エルニーニョとは東太平洋の赤道付近の海面温度が平年に比べて高くなる現象です。これが発生すると各地で異常気象が起こりやすくなり、夏は冷夏、冬は暖冬となる傾向があるそうです。

　梅雨時期だけではなく、最近ではゲリラ豪雨や竜巻などが発生して甚大な被害も及んでいます。天候には誰しもが勝てませんが、常日頃からの対策を意識して生活していけたら良いかとつくづく思います。

　梅雨前線を吹き飛ばすくらいに元気を出して、仕事もプライベートも充実した生活を過ごせるように頑張っていきましょう。