「プロの心意気」


 日本では、その道のプロのことを長らく「職人」と呼んできました。

 職人と聞けば、大工、左官、庭師、瓦・畳・ガラス職人など、様々な職業が思い浮かびます。それぞれの職人が持っている技や芸、技術は「職人芸」として讃えられてきました。

 職人は、自分の職業に関する専門知識を備えていることは当然として、立ち振る舞い、仕事ぶり、ものの言い方、動作の一つひとつにも型を持っています。互いの技を競い合う中で、人格を高め、美しい所作の文化を築き上げてきました。

 職人の心意気とは、お客様の満足だけにとどまらず、人が見ていようが見ていまいが、自分自身のプロとしての誇りを満足させる仕事ぶりにありました。

 現代では、産業・経済構造が大きく変化し、様々な職業が分業化され、一人ですべてのことを行うことが少なくなってきました。

 それだけに、プロ意識を持つことが難しい時代かもしれません。かつての職人が持っていた心意気に学びたいものです。

 というのがありました。暑い季節ですが自分の仕事に誇りを持ち、この夏を乗り切りましょう。




アオイ福原(株)
福山支店 生田 徹


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