「うるう年」

 先月、2016年2月は29日がありました。今年は4年振りに一年が366日になる「うるう年」です。なぜうるう年があるのか、なぜ4年毎になるのか、なぜ2月がうるう月なのか、今回少し調べてみたので紹介します。

 先ず、うるう年は「閏年」と書き、閏は余り、余分といった意味になります。うるう年に対して一年が365日になる普通の年は平年(へいねん)と言います。

 なぜうるう年があるのか、ですが現行の太陽暦で一年を365日と設定することによる、実際に地球が太陽の周りを1周するのに要する日にちのズレを修正するために16世紀に設定されました。細かい数字は省きますが、4年に約1日の余分(閏)の日が生じる計算で、4年毎にうるう年が来るようにしますが、今度は400年で3日分のずれが生じるようになります。そこで、うるう年になる年の法則を決め、400年で97回のうるう年が来るように決めました。その法則を簡単に説明すると、西暦年が4で割れる年はうるう年になり、100で割り切れ且つ4で割り切れない年は平年となります。近い年だと2000年はうるう年になり、2100年、2200年、2300年は平年となります。

 なぜ2月にうるう月が設定されているのかですが、紀元前古代ローマ時代初期の暦は、一年の始まりは3月で、終わりの月が12月としており、1月〜2月の約60日分の暦はなく、後の時代に1月2月が12月後に設定されました。その頃一ヶ月の日数は、偶数の月は30日、奇数の月は31日としており、そのままだと一年366日になってしまうので、最後の2月を29日に調整することで365日になるようにしました。その後、一年の始まりは1月とし、12月で終わりと改めましたが、2月の日数はそのままとなりました。

 さらにその後、アウグストゥスがローマ皇帝となった時、自分の生まれ月の8月を自分の名に変え、更に8月(偶数月)が30日しかないのが嫌だ、とのわがままから8月を31日とし、そのあとの9月から交互に30日、31日と変えてしまいました。すると、合計366日になってしまうので、元々29日しかない2月から更に1日短く28日にすることで、一年365日としました。

 普段の生活で毎日目にする暦ですが、非常に奥深いことがわかりました。次回のうるう年の際、話しのネタになればと思い紹介しました。

アオイ福原(株)
福山支店 井上 宜幸

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