「熊本地震」

 平成28年4月14日21時半前に熊本、大分両県で震度7という最強の揺れを観測した地震が発生しました。相次いで余震が続き、同年4月16日に再び震度7の地震が発生しました。その後も、今現在余震が続いています。このような事は、日本気象庁観測以来、九州では初めてのことです。

 広島でも、もちろん最初の地震の時は揺れを感じました。すぐニュースを見て、どこが震源地なのか確認して、まさか熊本とは‥と正直思いました。なぜなら九州は比較的に地震の少ない地域だと思っていましたし、実際学生時代に九州に私自身住んでおり、地震の感覚などというものがありませんでした。どちらかというと、九州は火山噴火のイメージが強いからです。

 先ほども述べましたが、学生時代に九州で過ごした私としましては、他人事ではありません。九州各地に友人、知人がおりますので、すぐに連絡を取りました。しかし、唯一熊本が実家の友人だけは、その日に連絡が取れず、心配しておりました。翌日連絡が取れ、本人は福岡に居り無事でしたが、実家は半壊状態、ご両親は避難所生活と言っておりました。「何か出来ることはないか?」と聞いてみると、「何もせんでよかよ。心配して連絡してくれるだけで嬉しかけん。」と答えが返って来た時は、なんとも言えない気持ちになりました。「自然の災害やろ、どげんすることも出来んとばい。ばってん、絶対復興するけんたい。見とってや。」と言われ、「こいつの精神力は、どこからくるんじゃろう。」と心の中で思っていました。でも一番のネックは、ライフラインが繋がらない事みたいです。避難所での生活や車での生活も、結構限界がきていると聞きました。1分1秒でも早くライフラインを繋げて欲しいことと、仮設住宅などの建設を、国にしていただきたいです。

東日本大震災、一昨年の広島土砂災害、自然災害の恐ろしさを目の当たりにしました。日本は地震列島とも言われています。南海トラフ地震も、いつ発生するかわかりません。大雨、ゲリラ豪雨などでの土砂災害、地震だけでなく自然災害は、いつどこでやってくるかわかりません。

〈備えあれば憂いなし〉この言葉を頭のどこかに置いて、日々生活しようと思います。

 最後に地震で亡くなられた方々に謹んでご冥福をお祈りいたします。  黙祷

アオイ福原(株)
広島本店  福原 睦雄

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