「1万時間の法則」

 「1万時間の法則」という言葉聞いたことがありますか?

 これは「世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも、1万時間の練習が必要だ」 とマルコム・グラッドウェル氏が著書「天才!成功する人々の法則」の中で提唱している法則です。 1万時間の法則は心理学者のK・アンダース・エリクソンが行った調査に由来しています。

 その調査とは音楽学校でバイオリンを学んでいる生徒を、ソリスト(独奏者)になれそうなグループと、 プロになれそうなグループ、そしてプロは無理でも音楽の先生にはなれそうな3グループにわけて練習時間を比較すると、 ソリストになれそうなグループは1万時間、プロになれそうなグループは8千時間、 プロになれそうにないグループは4千時間だったそうです。1万時間かければ誰でも 世界レベルになれるのかというと練習の密度や環境があるので誰でもなれるというわけ ではないのですが、天才と呼ばれる芸術家やスポーツ選手などは全員1万時間以上かけて取り組んでいるそうです。

 例えば今もメジャーリーグで活躍しているイチロー選手や、 体操の内村航平選手など天才と呼ばれる選手も子供のから絶えず努力を続けて今の活躍があるのです。

 1万時間というと1日3時間を毎日取り組んで約9年、1日8時間でも約3年半かかります。 私達に置き換えて考えると、趣味に毎日3時間はなかなか使えないですが仕事では毎日8時間は取り組んでいます。 休日を加味しても5年も勤めれば1万時間に達しますので天才とまでは言わなくてもプロにはなっているという事になります。 逆に言い換えればプロになっていないといけない言う事です。

 「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、趣味も仕事も好きでないと続かないですし、 惰性で続けても良い結果は出ません。プロとして結果を出していかないといけないのですが、 何か一つでも楽しみを見つけて長く続けられるよう頑張ってまいりましょう。

アオイ福原(株)
広島本店 石佐 直文

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