「西日本豪雨災害」

この度の西日本豪雨により被災された皆様、ならびにそのご家族皆様に心よりお見舞い申し上げます。

「数十年に一度」と言う平成最悪の豪雨災害とされる今回の「西日本豪雨災害」は広島、岡山、愛媛など 西日本を中心に九州、中部地方まで広範囲で記録的な大雨となり、各地で甚大な被害が発生しました。 二百名を超える犠牲者を出し、未だに行方不明者の捜索が続いています。また、 今でも三千人以上の人たちが困難な避難生活を余儀なくされています。

 西日本に大きな被害をもたらした今回の豪雨は、停滞した梅雨前線の影響により、 積乱雲が同じ場所に次々と発生し、湿った南風が流れ込み続けたことが要因とみられています。

 特に7月5日と6日は非常に強い雨が降り続いていました。 一時的、あるいは局地的に豪雨のような雨が降ることはありますが、2日間とも降り続けたというのは記憶にありません。 気象庁より特別警報が発令し「今までに経験したことがない大雨になる可能性があります。命を守る行動を取ってください。」 と繰り返し報道していました。初めて聞く呼びかけでした。4年前の「広島土砂災害」が頭をよぎり 「この雨で災害が起きなければいいが」と思っていましたが、一夜明けて報道で被害を知ることとなり、 テレビで見た光景に唖然としました。日を追うごとに増え続ける犠牲者と被災状況は連日の報道の通りです。

 この度の西日本豪雨は大雨や異常気象が珍しくなくなっているなか、日本中でいつ、どこで起きても不思議ではありません。 「数十年に一度の大雨」とはその場所において、と言う意味で理解しておかなくてはいけません。 現に日本のどこかで毎年のように豪雨災害は起きています。

 ある専門家の調査で特別警報が発表された広島県、岡山県、福岡県の住民を対象にアンケートを行った結果、 およそ85%が特別警報が発表されたことを認識していた一方で、実際に避難した人は3%余りだったそうです。 危機感を十分に伝える難しさを痛感します。また、日頃から自分が住んでいる家、職場、地域、 土地の特性をよく調べておく必要があります。気象庁はこれまでに降った雨によって、 自分が住んでいる地域に土砂災害や浸水被害、洪水が出る恐れがどれくらい高まっているかを 5段階で分かりやすく示した「危険度分布」という防災情報をパソコンやスマートフォンで見れるよう公開しています。

 災害は日本全国どこでも起こりうり、決して他人事ではないということを認識しなくてはいけません。

 まだまだ猛暑が続きます。住民の皆様の健康が心配されます。また、多くの自衛隊やボランティア の方々が支援活動に従事しておられます。本当に頭の下がる思いです。

 一方で広島、岡山、愛媛各県では風評被害も加わり観光客が減り観光産業に大きな影響が出ています。 被災地の安全な生活、復旧が最優先ではありますが、救援活動以外にも色々な支援の仕方もあると思います。

 被災地皆様の安全と一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。

アオイ福原(株)
広島本店 石丸 真須己

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