「平成最後の夏」

日中はまだ暑いような日があるものの、朝晩は寒さを感じるようになり、 気が付くと山の木々が色付き始めています。徐々に冬へと季節は向かっているのを、 日々の営業活動中でも感じています。今年は、夏が猛暑で初秋の朝晩の冷え込みが ある事で紅葉の色付きが綺麗になるのでは、とも言われています。

今年の猛暑、みなさんの記憶に新しいのではないでしょうか。 数年後に平成最後の夏を振り返った時に、誰もが共通して「猛暑」を思い出せるのでは、と思う位暑い夏でした。

その「猛暑」ですが、夏の気温の上昇と共に今では当たり前に見聞きする言葉になりましたが、 「猛暑日」として気象庁が正式に予報用語として定めたのが2007年の事なので、 新しい言葉と言えるのではないでしょうか。それまでは、 1日の最高気温が25℃以上の日を「夏日」、30℃以上の日を「真夏日」としていましたが、 2000年代になって最高気温が35℃を超える日が増えたことから、「猛暑日」を設定したとの事です。

「猛」には「勢いがさかん、程度がはなはだしい」などの意味があります。 それだけに、「猛暑」と聞いただけでうだるような暑さを想像して、 マイナスの気持ちになり、行動面もにぶるような気がします。

そのような「猛暑日」が、今年の夏はほぼ毎日だった気がします。実際に、 猛暑日は広島市で28日、福山市で24日もあり、最高気温は広島市で37.3℃、 福山市で37.2℃でした。全国では各地で40℃を超える日が相次ぎ、 埼玉県熊谷市ではそれ以前の41.0℃の国内最高気温を超え41.1℃の観測史上1位を記録した他、 最高気温の歴代20位以内にこの夏だけで7地点も入ったそうです。

各地で最高気温40℃を超える気温が多発した事から、 「極暑」や「災害級の危険な暑さ」と言った表現をよく見聞きするようになった気がします。 来年以降も今年の夏のような全国的な暑さが続くようなら、近いうちに 「猛暑日」を超える新たな用語が設定されるのではないでしょうか。 いずれにしろ、「夏は暑い」のが「夏は危険」へ認識が変わっていっているような気がします。

来年の新元号元年の夏は、どのような暑さになるのでしょうか・・・

 

アオイ福原(株)
福山支店 井上 宜幸

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