「三日坊主」

 新しい事を始めようと思い立ち、最初は意気込んで始めるのですが段々と面倒くさくなり結局は三日 坊主で終わってしまい自分の意志の弱さに自己嫌悪するという経験をした事がある人は少なくないと思います。

 「三日坊主」は脳の仕組みが原因で東京大学大学院薬学系研究科の池谷裕二教授の著書の中で「三日坊主 が起きるのは当然。続けられないのは脳が飽きっぽいから」と述べられていると先日読んだ本に書かれてありました。

 脳は新しい環境や刺激に反応して活性化されるようにできており、同じ刺激が繰り返されると次第に慣 れていき活性化が弱まっていくそうです。つまり新しいことを始めて脳が活性化されても同じことを繰り 返すことで次第に飽きて面倒くさくなり止めるか、面倒くささにも慣れて続けるという結果になります。

 三日坊主を克服するには今習慣になっていることと一緒にすれば良いそうです。例えばダイエットや 筋トレで言えば歯磨きをしながらスクワットをするといったように意識しなくても習慣でしていること に引っ付けてすることで習慣化されていくのです。

 それでも駄目な場合は「ちょっとだけやる」というやり方が良いそうです。毎日スクワット30回やる と決めても続けられない場合は毎日1回だけやれば良く、そうする事でたった1回では物足りなくなり 結果30回までは行かなくても10回、20回とやるようになり気が付けば30回やる習慣が身に付くのです。

 新しい事を始めたいと思っても日々やることが多くなかなか続けられない事が多いと思いますが 「ちょっとだけやればいい」という心の余裕を持てば何事も続けられるのかもしれません。

アオイ福原(株)
広島本店 石佐直文

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