明けましておめでとうございます。本年も皆様の益々のご活躍を祈念いたします。

　昨年は５月に元号が平成から令和に代わり、ラグビー・ワールドカップでは日本 代表が初の８強入りを果たし大いに盛り上がりました。台風の関東上陸による河川 の決壊等で甚大な被害が起きました。１０月からは消費税が８％から１０％へと上 がり、生活に影響をきたすようになりました。　

　我々紙業界も、年初からの価格修正で売上金額自体はアップしましたが数量的 にはダウンしており、需要の低迷は今年も続くように思われます。その様な中で売 り上げを伸ばすためには、さまざまな取り組みが引き続き必要不可欠となってくるのではないでしょうか。

　現在プラスチックごみによる海洋汚染等の環境問題の深刻化によりサスティナブル な社会が求められているなかで、ＰＰ袋、プラスチックストロー等を紙へと替える動 きが出てきています。実際にホテルやレストランでは紙ストローが使用されています し、ユニクロやはるやまはＰＰ袋を紙袋に替えることを公表しています。また菓子包装 も植物由来原料を使ったインキをパッケージに使用するなど、外装をプラスチックから 紙原料に変更しています。

　昨年のモーターショーでセルロースナノファイバー（ＣＮＦ）を使用した車が展示さ れました。現在、製紙メーカーではセルロースナノファイバーを実用できるよう研究が 行われています。鉄より重量が軽く強度も十分ありますが、価格が高いため、今後の需 要の開拓でコストを抑えることができれば実用の場面は増えていくと思われます。

　現状維持では売り上げは上がりません。アイデアひとつで紙へと代用できるものはま だまだあります。常にアンテナを張って広く情報収集を行い、小さなきっかけを見逃さ ないこと、そして、より良いものを作ろうと考え続けることが大事になってきます。

今までの殻を破って変革していきましょう。 ２０２０年オリンピックイヤー大いに盛り 上がってくると思います。１年間健康に気を付けて頑張っていきましょう。