「負のスパイラルを断ち切ろう」

世界中が、新型コロナウイルスの脅威に揺れ、感染の拡大が続いている状況です。
死者もイタリア、スペインでは1万人を超えました。
日本国内でも感染者は2500人を超え死者は70人以上に達しています。
感染者数は日ごとに増え続けており、先行きが見通せない状況です。
学校が臨時休校となり、卒業式や入学式が通常のように行えず、隔離、イベント中止などこれまで経験したことがない対策が取られています。
この新型コロナウイルスの拡大で、過剰な不安や感染者への偏見、衛生用品や食料品の買いだめが起きたりもしています。
こうしたことも一種の感染症と位置付け、日本赤十字社がまん延を防ごうとリーフレットを作成していますので少し抜粋してみます。
(新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう「負のスパイラルを断ち切るために」より)

このウイルスが怖いのは「3つの感染症」という顔があることです。

第1の感染症は病気そのものです。このウイルスは、感染者との接触でうつります。

第2の感染症は不安と恐れです。このウイルスは見えません。ワクチンや薬もまだ開発されていません。
わからないことが多いため強い不安や恐れを感じ、振り回されてしまうことがあります。
それらは私たちの心の中でふくらみ、「気づく力、聴く力、自分を支える力」を弱め、人から人へと伝染していきま す。

第3の感染症は、憎悪、偏見、差別です。ウイルス感染に係わる人や対象を日常生活から遠ざけたり、 差別するなど人と人との信頼関係や社会のつながりが壊されてしまいます。
差別を受けるのが怖くて熱や咳があっても受診をためらい、結果として病気の拡散を招きます。

これらの感染症を防ぐために私たちはどのような工夫ができるでしょうか。

第1の感染症を防ぐために。

「手洗い」
「咳エチケット」
「人混みを避ける」

第2の感染症に振り回されないために。


「気づく力」…自分を見つめる。今の状況を整理してみる。自分自身をいろんな角度から観察してみる。(考え方、気持ち、ふるまいなど)

「聴く力」…ウイルスに関する悪い情報ばかりに目を向け、何かと感染症に結び付けて考えていませんか?
趣味の時間や親しい人との交流が減っていませんか?
普段と変わらず続けられることはありますか?

「自分を支える力」…いつもの生活習慣やペースを保つ。心地よい環境を整え る。
今自分が出来ていることを認める。
今の状況だからこそ出来ることに取り組んでみる。
安心できる相手とつながる。

第3の感染症を防ぐために。

不安を煽ることは病気に対する偏見や差別を強めます。確かな情報を拡めましょう。
みなさんそれぞれの場所で感染拡大しないよう頑張っています。

・小さな子どものいる家庭
・高齢者
・治療を受けている人とその家族
・自宅待機している人
・医療従事者

特に医療従事者は感染の不安を感じながら仕事をしています。この事態に対応しているすべての方々をねぎらい敬意を払いましょう。

このように新型コロナウイルスは、3つの感染症という顔を持って私たちの生活に影響を及ぼします。
長期戦になるかも知れません。
それぞれの立場で出来ることを行い3つの密「密集」「密閉」「密接」を減らし感染リスクを減らすことを心掛けましょう。

アオイ福原(株)
広島本店 石丸 真須己

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