「新型コロナウイルスと災害対策」
5月末にようやく緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ、新型コロナウイルスの終息の出口は見えません。 その中でも、台風シーズンが近づけば、風水害の恐れ、それに加えて近年では、 南海トラフ地震の危険性が高まっていると言われています。 感染症に自然災害が重なると、「複合災害」が起こります。今こそできることに目を向け対策を考えるべきです。 災害が起きれば、避難所が「3密(密閉・密集・密接)」になり、集団感染のリスクが高まります。 避難所の運営指針を改定するなど対策に乗り出した自治体もありますが限界もあります。 いかに自分の身を守るかを考える必要があります。 まずはハザードマップを確かめ、親せきや知人宅を避難先の選択肢に入れることを考えましょう。 地震で交通が分断されることも想定し、歩いて行ける範囲で選び、相手に事前に相談しておきましょう。 自宅の被害が小さければ、家にとどまる在宅避難も考えられます。 避難所しか選択肢がない場合もあるでしょうから、 非常用持ち出し袋にマスクや体温計、衛生用品などを入れておきます。 避難所では人と対面せずに背中合わせで座ったり、段ボールの仕切りを利用したりして、 飛沫(ひまつ)感染を防ぐ工夫をしましょう。 日常的な対策が、複合災害の減災にもつながります。家族会議を開き、 災害時の対応を話し合いましょう。特に発生後の集合場所は大事です。「A小学校の東門」 などと具体的に決めておきます。当日逢えない場合に備え、翌日以降の集合時刻も決めましょう。 家族のうち父親だけが離れた職場にいた場合などに、家族を探しに行って犠牲になることを防げます。 家族同士の連絡手段は携帯電話以外も考えておくべきです。公衆電話は停電に強く、 災害時も通信規制を受けず使いやすいです。公衆電話の場所はNTTのホームページで 調べられるので、散歩した時などに確認しましょう。 通話アプリのLINEは自分の位置情報を送れる上、相手がメッセージを 読んだかどうかも分かり、災害時には便利です。 地震では倒れた家具で死傷することも少なくありません。夜中に地震が起き た場合に備え、寝室で横たわり、部屋を見渡して危険を想像してみてください。 押し上げる扉の先に家具があると、地震で倒れて開かなくなるかもしれません。 家具の配置を変えてみるのもいいと思います。 想定外を一つ一つ消していくことが、自分や家族の命、ひいては地域全体を守ることにつながります。 今家庭でできる防災対策
1.ハザードマップを開く
アオイ福原(株)
福山支店業務部 |