「SDGs」

最近何かと見聞きするようになった「SDGs」(エスディージーズ)…「持続可能な開発目標」という言葉ですが、どれくらいご存知でしょうか。

私は横文字で難しそうな、あまり関わりはないだろうなという印象でした。

なんとなく「地球環境や人権問題を考えた世界各国の取り組みなんだろう」くらいで具体的なことは何も知りませんでした。

先日、ある企画会社さんからFSC認証用紙で製品を作製したいとの依頼がありました。クライアントは東京本社で全国に保育所を運営している会社であるとのことでした。

その会社が環境問題に対しての意識が高まりSDGsについて、少しでも取り組みたいとの事だったようです。

毎日のように色々なメディアでこの言葉を耳にし、私たち紙に携わる仕事においても関係していることを知り、取り敢えず大まかな概要だけでも知っておこうと思い、少し調べてみました。 

SDGsは2015年国連サミットで採択され2030年までに達成するための17個のゴール(目標)と169のターゲットが決められています。

一言でいうと、「人類がこの地球で暮らし続けていくために2030年までに達成すべき目標」です。

また「地球上の誰一人取り残さない」という理念があり、先進国から発展途上国まで国連に加盟するすべての国が取り組んでいます。

17個のゴール(目標)の内、1〜6は貧困や飢餓、教育など人間生活に関わるゴール。

7〜12はエネルギーや経済活動に関わるゴール。

13〜17は自然環境の保護及び気候変動などの人間の取り組みに関わるゴールです。

またどれも具体的な数値目標があり、毎年7月頃に進捗状況と達成順位が発表されます。

2020年達成順位の1位はスウェーデン、2位デンマーク、日本は17位、アメリカは31位、中国48位でした。

SDGsに取り組む日本の企業も増えてきています。

私たちの紙に関わることは、17個の目標の内4個もあります。

例にあげると、製造は自然エネルギーの電力、バイオマス、カーボンオフセットなど。FSC認証紙、非木材、間伐紙、グリーン購入対応紙、古紙のリサイクル品などの販売で私たちも取り組むことはできます。

また、国や企業に限らず、私たちひとりひとりにも出来ることは数多くあります。家庭でのエアコン設定温度など電気の節約、フードロスをなくす、ゴミを減らす、地元での買い物、マイバックを持参、環境に配慮した製品を購入する、海や山などレジャーに行ったゴミは持ち帰るなど、もっと沢山あります。

SDGsを特別なものとしてではなく、自分のこととして色々な活動や生活の中に取り入れていくことが大切です。

これからの子どもたちのためにも、ひとりひとりが簡単に出来ることから始めることが大事なのだと思います。

梅雨時期でもあり、体調を崩さないよう、またコロナ感染には十分注意していきましょう。    

       

広島本店  石丸 真須己

戻る