「世界バラ会議 in福山」

上のロゴ、特に福山市内では色々な場所で見かける事があるかと思います。

来年、2025年5月18日~24日の期間に、福山市で開催される世界的なイベント「第20回世界バラ会議福山大会2025」のロゴです。

世界バラ会議とは、世界バラ会連合が、3年に1度開催する、ばらに関する国際会議です。大会には、ばらの研究家、生産者、愛好家、芸術家など、世界のばら関係者約600~700人が一堂に会します。ばらについての知識の啓発と普及、研究の促進、分類やコンテストの審査基準などについて、議論する場であるとともに、世界のばら愛好家の交流、情報交換の場として機能しています。

具体的には、各国のばら会の代表が世界バラ会連合の目的達成のために議論する各種委員会、最新のばらに関する情報等の講義、開催国のばら園の視察などが実施され、各国から参加したばら関係者が交流を深めます。加えて、優秀庭園賞の決定、栄誉の殿堂入りのばらの審査・決定などが行われるまさに、ばらの世界に絶大な影響を与える権威ある大会です。

なぜこの様な世界大会が福山で開催されるのかと言うと、1945年8月8日、太平洋戦争での空襲を受け、福山市は市街地の約8割を焼失しました。 戦争の傷跡が癒えない1950年代半ば、まちの復興に向け懸命に生きる住民の中から「花を植えよう。荒廃したまちに潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう。」という声が起こりました。そして、市民の手によって現在のばら公園におよそ1,000本のばら苗が植えられたのが、ばらのまちづくりの始まりです。

この動きは多くの人々の心を打ち、市内の至る所に小さなばら花壇が作られ、市民みんなで盛り上げる福山ばら祭が開催されるなど、ばらを通じた様々なまちづくりが取り組まれてきました。その様な事から、2018年に、戦後60年以上に及ぶばらのまちづくり等の取組が認められ、2025年に第20回となる節目の大会を福山市で開催することが決定しました。

2024年の福山ばら祭りの様子


世界バラ会議福山大会の開催に合わせて、2025年5月17日、18日は第58回福山ばら祭も開催されます。海外からの参加者も例年になく多く来場し、大いに盛り上がるかと思います。来年の話にはなりますが、今から予定を立てておいても良いのではないでしょうか。

福山支店 井上 宜幸

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