イチ推しって言っても一つに絞り切れない!
でもあえて推すならこれかな。宮部みゆき著『火車』。

物語はごく普通の失踪事件を追うところから始まります。
派手なアクションや劇的な展開が続くわけではないのに、
調べれば調べるほど「何かがおかしい」と感じさせる構成がとにかく巧み。

淡々と進む物語。
でもつい読み進み、
そう100ページ目くらいで、これって…
と気づいたときの背筋がスーっと冷える感じ。
ページをめくる手が止まらなくなり、
そのまま一気に読み切った。
何より印象に残るのが最後の数ページ。
読んでいて、
その場面が頭の中で映像化されていく。
切なくて、
そしてドキドキしながら結末に向かっていく。
そして、、、
っていう余韻。
あぁ~!
ネタバレせずにお伝えするのって難しい(苦笑)。

すべてがきれいに解決してスッキリ、というタイプではなく、
読み終えた後も「もし自分だったら」「あの人はその後どうなったのか」と、
つい考え続けてしまう。
ミステリー好きの間では定番中の定番で、
「このミステリーがすごい!」の歴代ランキングでも
常に上位に名前が挙がるのって納得!
静かに、でも確実に心に残る一冊でした。
(福山支店 箱田)

