<私の一押し! 第八回 洋酒ケーキ>

今、私がハマっているのが、

ラム酒とブランデーをブレンドした洋酒ケーキです。



洋酒ケーキ

正直、

最初は少し油断していました。



見た目はどこか懐かしくて素朴。

昔ながらのカステラなのかな、

くらいの気持ちで口にしました。



ところが、

ひと口食べた瞬間に印象が変わりました。



まず驚いたのが、

しっとり感。



フォークを入れた時点で

やわらかさが伝わってきて、

口に入れると

ふわっとほどけるような食感。



そして

そのあとを追いかけるように、

洋酒の香りが

静かに広がります。



「洋酒」と聞くと、

少し強めでクセのある味を想像していました。



でも実際は違いました。


香りが前に出すぎることなく、

生地の甘さに寄り添っていて、

とても上品。



甘さのあとに、

ほんの少し大人っぽい余韻が残る。


そのバランスが絶妙なんです。



気づけば、

ひと口だけのつもりが二口、三口。


「これ、コーヒー淹れたくなるな」

そう思って椅子を立った時には、

もうすっかり洋酒ケーキのペースでした。



最近のスイーツは、

見た目の華やかさやひと口目のインパクトが

魅力なものも多いですが、

洋酒ケーキは少し違います。



派手さはないけれど、

食べ進めるほどにおいしさがじわじわ伝わってくる。


そんなタイプです。



せっかくなので、

今回は三次、庄原の銘菓店3種類の洋酒ケーキを

食べ比べてみました。



食べてみると、

同じ洋酒ケーキでも驚くほど個性があります。



写真上から
庄原銘菓 大國堂の洋酒カステラ(上)
上下銘菓 くにひろ屋の洋酒ケーキ(中)
三好銘菓 三上寛栄堂の洋酒ケーキ(下)

庄原銘菓大國堂の洋酒カステラ(写真 上)は、

洋酒はほんのり。

どこか懐かしく、

肩の力を抜いて楽しめるやさしい味でした。



上下銘菓くにひろ屋(写真 中)のケーキは、

ひと口目から洋酒の香りをしっかり感じる一品。

食べ終わったあとまで余韻が続いて、

少し贅沢な気分になります。



三次銘菓三上寛栄堂のケーキ(写真下)は、

洋酒としっとり感のバランスが絶妙な王道タイプ。

迷ったらまずこれ、

と思える安心感があります。



食べ比べてみて面白かったのは、

洋酒の量ではなく「香りの残り方」で印象が変わること。



派手さはないけれど、

気づけば記憶に残っている。



洋酒の香りとしっとりした口あたりが、

ゆっくり余韻になって続いていく。



一度食べれば、

その魅力がきっと伝わるはずです。


そんな洋酒ケーキでした。



(広島本店 石丸)



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