皆さんは色上質の「浅黄」(あさぎ)を使った、若しくは見たことがあるでしょうか?
画像の右上から見て左に3つ目の場所に「色上質:浅黄」の見本が記載してありますが、見ての通り「浅黄色」は薄い黄色ではなく、青系(やや薄目の青色)となっています。
実は筆者もアオイ福原に入社してすぐの頃、色名と実際の色が違っていて不思議に思っていました。なぜ「黄」の字が入っている浅黄色が実際には青いのでしょうか?気になったため調べてみました。
「浅黄色」はもともと「浅葱色」と書かれるような伝統のある色名です。色名を見てもわかるよう、薄い葱の葉に因んだ色で、平安時代にはその名が見られる古くからの伝統色として知られていました。それが、時代を追うごとに当て字を使われるようになり、「浅葱」が「浅黄」になっていき、その浅黄の名前を色上質紙でも使うようになったという由来のようです。
浅黄色は実は時代劇などでもよく見ることができます。
「新選組の羽織」のダンダラ模様の羽織の色が実は浅葱色と言われています。このダンダラ模様自体は、実際は結成より1年ほどで廃止されており、映画やドラマで見るほど浅葱の羽織は着られてなかったようです。
また、浅葱や浅黄はいろいろな色名が派生してつけられており、『水浅葱(みずあさぎ)』『花浅葱(はなあさぎ)』『錆浅葱(さびあさぎ)』『薄浅葱(うすあさぎ)』などの名前が使われていました。今でも一部は特殊紙などの色名で目にすることができます。
色一つ一つに名前の由来があり考えるのも楽しいものです。
(参考:「伝統色のいろは」 HP)
<商品紹介>
さて、今回紹介した「浅黄」を含む全32色、7つの厚さの品揃えの「色上質紙」を当社では販売しております。
色名や色の雰囲気は左の写真をご参考ください。コピー用紙もいいですが、ここぞというときのPRに紙色が違う「色上質紙」を使用するのも一つの手だと思います。
7つの色上質の厚さについても以下の表に記載してありますのでご参考ください。
<色上質の厚さ(当社実測値)>
特薄口 65μm
薄口 75μm
中厚口 90μm
厚口 110μm
特厚口 150μm
最厚口 190μm
超厚口 245μm
参考 上質紙 64g/㎡ 77μm
参考 コピー用紙 64g/㎡ 89μm
(参考)
上質紙64g/㎡とは一般的に一番よく使われるプレーンな紙
コピー用紙も同じ64g/㎡ですが、上質紙よりやや厚くなる(嵩高になる)よう製造されています。
最後になりますが、アオイ福原(株)では今後も商品情報などをこのような形で流す予定としております。よろしかったらご一読くださると嬉しいです。