新紙幣発行

2004年以来約20年ぶりに新紙幣が発行されます。今回発行されるのは、一万円札、五千円札、千円札の3種類が刷新されデザインだけでなく、偽造防止技術も大幅に向上しています。

新しい紙幣には、日本の近代史に功績を残した人物が描かれています。

  • 一万円札: 実業家・教育者の渋沢栄一
  • 五千円札: 教育者の津田梅子
  • 千円札: 医師・細菌学者の北里柴三郎
たまたま先日見た新・日本銀行券の紹介パネル(国立印刷局 岡山工場)

渋沢栄一は、日本資本主義の父と称され、500以上の企業設立に携わった人物です。
津田梅子は、日本の女子教育の先駆者であり、女子留学生第一号としてアメリカに渡った人物です。
北里柴三郎は、破傷風菌の発見やペスト菌の研究で知られる細菌学者です。

新紙幣には、最新の偽造防止技術が導入されています。主な技術は以下の通りです。

  • 3Dホログラム: 見る角度によって像が変化する立体的なホログラムを採用。
  • マイクロ文字: 肉眼では見えないほど小さな文字を印刷。
  • 特殊発光インキ: 紫外線ライトを照らすと浮かび上がるインキを使用。
  • パールインキ: お札を傾けると、ピンク色の光沢が出るインキ
継続して採用された偽造防止技術の紹介パネル(国立印刷局 岡山工場)
新しく採用された偽造防止技術

これらの技術により、新紙幣は従来の紙幣よりも偽造が困難になっています。

新紙幣発行には、偽造防止強化やキャッシュレス化促進など、メリットがある一方で、発行コストや金融機関の負担、利用者への混乱などのデメリットも出てきます。

金融機関のATM、鉄道の券売機、大手コンビニやスーパーのレジは新札対応の更新がほぼ完了しているようですが、コインパーキングなどの自動精算機や飲食店の券売機で5割程度、飲料の自動販売機で2~3割程度にとどまるとみられています。キャッシュレス決済が増えている昨今、新札対応の更新が遅れても大きな影響はないと思われます。

新紙幣発行の便乗詐欺の注意喚起もでていますので普段から正しい情報を入手して対処していくようにしましょう。

広島本店 石佐直文

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