3Rとは、「リデュース(Reduce)」、「リユース(Reuse)」、「リサイクル(Recycle)」という環境に関する3つの頭文字から取った略語のことです。
リデュースは「ごみを減らすこと」、リユースは「繰り返し使うこと」、リサイクルは「再生利用すること」という意味です。
この3Rについて、どう取り組んでいけばよいのか「紙」の視点から考えてみましょう。
まずはリデュース(Reduce)

リデュースは「減らす」という意味の英語で、主にはごみの発生を減らして資源を無駄使いしないよう、、、という風に使われますが、
「減らす」を『軽くする』置き換えることができます。
つまり嵩高(かさだか)の紙を使用する。
密度を下げることで同じ厚みでも軽い紙があります。
風合いを出すために使ったり、書籍でページ数が少なくても本のボリュームを出したいとき。郵送あるいは宅配するときの重量を抑えたいときに、こういった嵩高の用紙を使います。
これも減らすことのひとつになりますよね。
次にリユース(Reuse)

リユースは「再利用」という意味です。
紙屋で発生する断裁くず、、、これをペーパークッションとして使用する。
古紙回収に出すのはリサイクルですが、断裁くずをそのまま使用、つまり再利用する(リユース)すると、新しい価値が生まれます。
使わなくなった用紙を木製パレットと商品の間に敷く「当て紙」として使用する。
印刷用紙を置くのに使用する木製パレットは、たまに異物(たとえば砂粒とか)が挟まる場合あります。(あってはいけないことなので、よく振るってパレットを使うのですけどね)
それを防ぐためにパレットと用紙の間に「当て紙」を挟むのですが、使える紙を挟むのはもったいないので、不要になった用紙を当て紙として使うことも、再利用のひとつのカタチです。
読み終えた新聞紙を窓ふきに使うのも、再利用です。
そしてリサイクル(Recycle)

回収した不要物を資源に戻して再び製品をつくること。
これは紙の業界では長年取り組んでいる、ご存じ「古紙回収」です。
家庭で発生する牛乳パックを開いて回収ボックスに入れてます?
地域の行事の資源回収に新聞紙を束ねて出しています?
紙業界でも、印刷業界でも、しっかり古紙回収に取り組んでいます。
古紙回収は「しっかり分別すること」が大切です。
これについては回を改めてお話ししますね。
といったことが「紙」を起点に考える3Rの取り組みのひとつです。
中の人のつぶやき